セーフティサブアセッサの学科試験でほぼ必ず出題される内容を紹介させて頂きます。
今回は「リスクアセスメントフロー図」についてです。
!!試験では最重要ポイントとなる為、みなさん必ず覚えましょう!!
目次
- リスクアセスメントとは
- リスクアセスメントフロー図とは
- 「機械類の制限決定」とは
- 「危険源の同定」とは
- 「リスク見積り」とは
- 「リスク評価」とは
- まとめ
リスクアセスメントとは
「リスクアセスメント」とは一言でいうと、表面的/潜在的な危害を限りなく低減する安全確認方法です。
周囲にある危害を なにが・なんで・どれぐらい危ないのか を明確にしていきます。
つまり、リスクアセスメントを適切に実施することで「安全な職場環境」に近づけることが出来ます。
「リスクアセスメント」とは「作業者などの安全を確保し、危害を可能な限り低減するための安全確認方法」のことです。たとえば危害が発生していなくても、潜在的な危険性や有害性は存在していることがあります。これらが放置されている場合、労働災害が発生する可能性が高い状態であるといえます。
https://www.keyence.co.jp/ss/products/safety/knowledge/about/risk.jsp
リスクアセスメントフロー図とは
リスクアセスメントフロー図とは、その名の通りリスクアセスメントをフロー図で表したものになります。
!!試験での頻出問題となりますので、必ず覚えましょう!!
機械類の使用の制限
まずは、機械をどの様に使用するのかを決めていきます。(使用の制限を決めていきます)
これを決めていないと、「赤ん坊が機械を使用する」「機械が壊れても使用し続ける」というような非現実的なリスクを考える必要が出てきてしまうためです。
具体的には以下の3点です。
- 使用上の限定:この機械はこのような方法で使用する
- 使用者の限定:どのような人が使用する
- 空間上の限定:どのぐらいの設備の稼働範囲、作業スペースがある
- 時間上の限定:いつまで機械や関係部品を使用するのか
危険源の同定
機械の使い方を整理した上で、危険の原因を見つけていきます。
ケーススタディでは特に着目すべきポイントになります。
例えば以下のようなものが挙げられます。
- 回転部(巻き込まれ、引き込まれ 等)
- 直動部(押しつぶし、挟まれ、突き刺し 等)
- 電源部(感電、やけど 等)
- 熱源部(やけど 等)
リスクの見積り
危険の原因を見つけた次は、危害の大きさ(重篤度)と頻度の見積りを行います。
見積りは相対的に見て納得できるよう、複数人で判断しましょう。
リスク = 重篤度 × 頻度
これにより、「重度のケガだが、ごく稀に起こる」と「中度のケガだが、頻繁に起こる」のどちらがより危険で、優先的にリスク低減をすべきなのはどちらかが明瞭になります。
リスク評価
見積もりしたリスクに対して、「それが許容できるリスクなのか」を線引きし判断します。
明確な線は無く、相対的に見て納得できる様に推進する必要があります。
例えば、「リスク中」は安全方策を打つが「リスク大」はそのまま という事が起こらないようにします。
あらかじめ、どの程度のリスクならば許容できるのかを統一しておくことが重要となります。
まとめ
- リスクアセスメントとは表面的/潜在的な危害を限りなく低減する安全確認方法である
- まずは、どのように機械を使用するのかルールを決める
- 何がなぜ危険なのか、結果どうなるのかを明確にします
- その危険がどのぐらいの頻度で発生するのかを、相対的に見積もりします
- 見積もりしたリスクの許容可否をし、安全方策を取るべきなのかを判断します
リスクアセスメントフロー図は基本となる考え方で、ケーススタディでも非常に重要になります。筆記試験でも頻出問題ですが、、、
このまま暗記してしまいましょう!!