セーフティサブアセッサの学科試験でほぼ必ず出題される内容を紹介させて頂きます。
今回は「国際規格ISO/IEC Guide51」についてです。
!!試験では重要度高となる為、みなさん必ず覚えましょう!!
目次
- 国際規格の役割
- A規格/B規格/C規格とは
- 各々の詳細規格
- まとめ
国際規格の役割
国際規格があることでどんな良いことがあるのか?
それを一言で表現すると「利便性が高まるから」に尽きるのではないでしょうか。
もし、各都道府県で使用される通貨が異なる場合、非常に面倒ですよね。日本全国で「円」という通貨で統一されているため、生活が便利になっています。
国際規格、特にセーフティサブアセッサではISOとIECが重要となってきます。ちなみに、よく聞くJISは日本独自の規格ではあるものの、国際規格に整合されています。
ISO/IEC Guide51では、基本となる用語の定義と規格を分類しています。
安全は「リスクが無いこと」って思われがちですが、実は違うんですよね。
- 安全:許容不可能なリスクが無いこと
- 許容可能なリスク:現在の社会の価値観、与えられた状況下で、受け入れられるリスクレベル
- リスク:危害の発生確率及びその危害の度合いの組み合わせ
A規格/B規格/C規格
ISO/IEC Guide51は3つの階層で規格が分かれており、A規格>B規格>C規格 の順で詳細に記載されていきます。
A~Cがどんな分類なのかは必ず覚えましょう
A規格:機械安全規格
全ての機械類に適用できる基本概念、設計原則及び一般的側面を規定する規格
B規格:グループ安全規格
広範な機械類に適用できる安全面、または安全防護柵を規定する規格
B1規格:特定の安全面に関する規格
B2規格:安全防護柵に関する規格
C規格:個別機械安全規格
個々の機械、または機械群の詳細な安全要求事項を規定する規格
各々の詳細規格
上記でA~C規格の意味を説明しましたが、機械安全に関する規格は何があるのかを書き出してました。
A規格
- ISO12100:リスクアセスメント、リスク低減
B規格
- ISO13849:安全関連部
- ISO13850:非常停止
- ISO13854:最小隙間
- ISO13857:安全距離
- ISO14118:予期しない起動
- ISO14119:インターロック
- ISO14120:ガード
C規格
- ISO10218:ロボット
- ISO11553:レーザ加工機
- ISO23125:旋盤
- ISO26262:自動車
何がどの規格に属するのかを覚えておきましょう
まとめ
- 安全とは、許容不可能なリスクが無いこと
- ISO/IEC Guide51に機械安全の在り方が決められている
- 機械安全は対応範囲によって、A~C規格に分かれている
- A規格は、全ての機械に適用される(リスクアセスメント、リスク低減)
- B規格は、広範な機械類に適用できる(安全距離、ガード)
- C規格は、個々の機械、機械群を規定している(レーザ加工機、旋盤)