ケーススタディってそもそも何?どんな感じで出題されるの?
そんな疑問を解決していきます。
今回の内容は日本認証株式会社の資料を参照し、わかりやすくまとめております。詳細は以下リンクよりご確認ください。
目次
- ケーススタディの試験時間
- 試験の出題/解答方法
- 解答の注意点
- まとめ
ケーススタディの試験時間
ケーススタディの試験時間は「90分」です。
学科試験よりさらに長いです、、、
しかし、しっかりと準備と対策をしていかないと間違いなく間に合いません。
必ず覚えておいてほしいことは「練習問題よりも数倍は難しい」ということです。これを念頭に置いて、練習してください。
試験の出題/解答方法
仮想の作業場(イラスト)に対して、リスクの高いと思われる危険源を 10 個同定し、それぞれ想定される危険事象とそのリスクの評価します。
以下の資料が問題用紙、解答用紙と共に配布されます。
- 仮想の作業場(イラスト)
- 作業場にある装置リスト(装置名、装置部位、装置部品の機能、仕様、動作)
- 作業場での作業工程(作業工程名、作業内容など)
- 危険区分リスト(JIS B 9700:2013付属書Bに基づいたもの)
- マトリクス表(気概の程度と危険自称発生確率リスクの程度を求める)
配布される用紙をもとに、危険源を10個同定していくのですが、以下のような書き方となります。
- 危険源(どこが:装置のどこが危険源となるのかを装置リストから記載)
- 危険区分(どんな・どうなる:どんな危険源が存在しているのかを危険区分リストより原因と結果を記載)
- 作業工程(いつ:どんな作業をしている際に危険事象が生じるのか、作業工程より工程名を記載)
- 危険事象(誰が・どんな作業をしている時に・何が起こって・危害が発生する を完結に記載)
- リスクの程度(危害の程度・頻度:危険事象による危害の程度と発生する頻度)
- 現状の評価(許容可否:リスクレベルによって判断)
解答の注意点
ケーススタディの難しいところは10個同定出来ていることがベースで、そこからの減点方式になります。それ故に、出題者の意図を正しくくみ取ることが必要となります。
重要な危険源(客観的にリスクが高いと考えられる危険源)を見落とすことなく同定し、様々な視点から危険事象が想定できるかを評価します。また、その危険事象の記述内容が現実的で、かつ第三者に伝わるものになっているかも評価します。
https://www.japan-certification.com/wp-content/uploads/SSA_CS-notice_210518.pdf
簡単に言うと、「転んでケガ」のようなリスクレベルが低いものではなく、「感電して死亡」のように施策を取るべきリスクを確実に見つける必要があります。
なおかつ、解答方法で記載した通り、
だれが・いつ・どういう危険源により・どういうきっかけで・どんな危害を受けるのか を簡潔明瞭に記載することが必要です。
また、「隕石が落下してきて死亡」という非現実的な事象や、ヘルメットを被っているのにも関わらず「製品を頭にぶつけて打撲」という状況にそぐわない解答は減点となりますので、、、
他にも、同じ危険源で危害が異なるものを複数記載しても認められません。例えば「扉を勢いよく閉めて、手を挟み骨折」と「扉を勢いよく閉めて、足を挟み打撲」みたいな感じです。
何に着目して、どう書けばいいのかをしっかりマスターしましょう
まとめ
- ケーススタディの試験時間は90分
- 仮想の作業場/作業工程から危険源の同定を10個
- 減点方式で採点され、5W1Hを確実に記載する事
- 非現実的な事象や危険源が同じ場合は減点対象になる為注意する
ケーススタディは書き方が非常に重要です。早いうちから練習して、書き方に慣れていきましょう
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