以下の状況から、まずは自分でケーススタディを実施してみてください。(下手ですみません)
目次
- 危険源の同定
- 危険区分
- 危険事象、リスクの程度・現状の評価
危険源の同定
まず、「可動部」はたくさんあります。
- スクラップカート
- 上りコンベア
- 上りコンベアモータ・・・カバー有
- 粉砕機
- 排出コンベア
- 排出コンベアモータ・・・カバー有
- 粉砕スクラップカート
また、電気が流れる場所「充電部」には注意です。
- 制御盤
- 上りコンベアモータ・・・接地有
- 排出コンベアモータ・・・接地有
今回はスクラップ粉砕という事で、「騒音部」もありそうです。
- 粉砕機
粉砕機をはしごに上って覗き込むので、「高所部」もあります。
- 粉砕機
スクラップは重たいので「重量部」もあります。
- スクラップカート(50kg)
- スクラップ(10kg)
- 粉砕スクラップカート(50kg?)
その他にも、怪しいポイントがいくつもあります。
- 非常停止ボタンが制御盤にしかない
- 2人で作業している
- 軍手をしている
- 運動靴を履いている
- 作業場が暑い
危険区分
危険区分をたくさん出してみましょう
№ | 危険源 | 原因 | 結果 | 作業工程 |
1 | 制御盤 | 2h | 2d | 電源ON |
2 | 非常停止ボタン | 8c | 8E | スクラップ投入 |
3 | 粉砕機 | 1n | 1F | 詰まり除去 |
4 | 非常停止ボタン | 1n | 1F | 詰まり除去 |
5 | 粉砕機 | 4d | 4D | スクラップ投入 |
6 | スクラップカート | 1c | 1C | スクラップ準備 |
7 | スクラップ | 1f | 1C | スクラップ投入 |
8 | はしご | 1h | 1H | 詰まり除去 |
9 | スクラップ | 8i | 8B | スクラップ投入 |
10 | 粉砕スクラップ | 7d | 7J | スクラップ排出 |
11 | 粉砕機 | 7e | 7E | 粉砕 |
危険事象、リスクの程度・現状の評価
1 | 作業者Bが制御盤の電源をONにした際、誤って手が制御盤内の充電部に触れてしまい、感電して死亡 | S4 | P3 |
2 | 作業者Aがスクラップを投入した際、身を乗り出して投入していた為、バランスを崩して上りコンベアへ落下し、咄嗟に非常停止ボタンを押そうとしたが、近くに無くベルトコンベアに引き込まれて死亡 | S4 | P3 |
3 | 作業者Aが詰まったスクラップを除去しようとした際、粉砕機を停止せずに作業し、詰まったスクラップが外れたときに急に粉砕機が動き出し、掻き出し棒ごと作業者Aは巻き込まれては死亡 | S4 | P2 |
4 | 作業者Aが詰まったスクラップを除去しようとした際、粉砕機を停止せずに作業し、詰まったスクラップが外れたときに急に粉砕機が動き出し、咄嗟に非常停止ボタンを押そうとしたが近くに無く、掻き出し棒ごと作業者Aは巻き込まれては死亡 | S4 | P2 |
5 | 作業者Aが粉砕機の近くでスクラップ投入を作業し続けたため、長期間粉砕の音を聞いていたことにより、恒久的な聴覚喪失になる | S4 | P3 |
6 | 作業者Aがスクラップカートを準備した際、誤ってカートタイヤ部で自分の足を引いてしまい、足を骨折する | S3 | P4 |
7 | 作業者Aがスクラップを投入口に入れようとした際、誤って足の上に落とし、足を骨折する | S3 | P4 |
8 | 作業者Aがスクラップの詰まりを除去しようとした際、誤ってはしごから足を滑らせて腰から落下し、腰を打ち腰痛になる | S2 | P2 |
9 | 作業者Aがスクラップ投入を作業し続けたため、慢性的な腰痛になる | S2 | P3 |
10 | 作業者Bがスクラップ排出口で粉砕スクラップを回収し続け、粉砕スクラップのほこりを吸い続けたため、慢性的な喘息になる | S2 | P3 |
11 | 作業者Aがスクラップ投入中に、粉砕機に防爆対策がなされていないため、粉砕したときに発生したほこりによって、粉塵爆発がおき、近くにた作業者Aが爆発に巻き込まれて死亡 | S4 | P3 |
これだけではないと思いますし、これが正解かはわかりません。
しかし、だれが何をしていた時に、何が原因でどういう危害が起こるのかを明確に分かるようにしましょう。
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